スマホではなくちゃんとしたカメラが欲しいと思うけど、何を買うか迷うことはありませんか?
以前はコンパクトカメラも種類が多く、一眼レフカメラも10万円以下のカメラがたくさんありました。
最近はスマホのカメラの性能が良くなり買う人が減ったせいか、カメラの選択肢がかなり減ったような気がします。
そんな中、ZV-E10は写真も撮ることができる動画向けの機能が充実したカメラ。
同じような性能のほかのカメラに比べて値段も高すぎず、子どもの写真をたくさん撮る私の使い方に合っていのでは?と思い2年くらい使いました。
今回はソニーのカメラ、ZV-E10を実際に使ってみて良かったところや気になった点を含めた感想を紹介します。
良かった点
以前はkissM(2ではない方)を使っていたのと、今はニコンのZ30を使っているので、それらとの比較になります。
本体が小さい
外観からわかるとおりファインダーがないので、一眼レフの象徴のようなカメラの真ん中のでっぱりがありません。
またグリップも少し膨らんでいるくらいでボタン類も必要最小限といった感じなので、APS-Cのカメラとしてはカメラとしてはかなり小さめです。
このコンパクトさは、子どもが小さいときにお出かけするのに助かりました。
3~4才くらいまでの子どもと出かけるときは、外食するときの子ども用の食事やおやつ、失敗した時の着替えやオムツなど、どうしても荷物が多くなります。
カメラのファインダーのでっぱりが無かったりグリップが小さかったりと全体的に小さいのは、バッグの中を占領しないので助かります。
顔認識しやすくピントが合いやすい
ソニーのカメラは顔認識でピントが合いやすいと聞いていましたが、ZV-E10はリーズナブルな価格にもかかわらず本当にピントが合いやすかったです。
家族の顔を登録しておけば、集合写真などの他の子どもたちがいるときに優先的にうちの子にピントを合わせてくれるのでかなり便利。
kissMでもだいぶ顔にピントが合いやすくなったなぁと思っていましたが、それ以上に顔にピントが合いやすくなり失敗写真が減りました。
子どもが近くで正面を向いていれば、kissMでもZ30でもそう違いはないですが、特に横を向いたときや遠くにいるときに顔認識をしているかどうかで違いを感じます。
Z30に買いかえた今でも、ピント合わせはZV-E10の方が良かったなぁと思うことがよくあります。
レンズの選択肢が多い
ソニーはEマウントというミラーレス用のマウントを作って長い時間がたっているので、純正のレンズが多くあります。
また、シグマやタムロンなどのサードパーティー製のレンズも多く、リーズナブルな単焦点やF値の小さいズームレンズも多かったのが良かったです。
16-50mmのキットレンズの写りが良くないと感じていましたので、シグマの30mmF1.4というレンズをいつも使っていました。
このレンズはキットレンズよりレンズ自体が少し大きくなってしまいますが、ぼかしたいときには大きくボケますし、ピントが合っているところは精細に写っていたので本当にいい写真をたくさん残すことができました。
レンズが少し大きく重いので、荷物が増えてしまうのが難点です(^_^;)
フルHDの動画が電子手ぶれ補正がよく効く
動画撮影はおまけ程度に考えていたので、それほど使い込んではいません。
ただフルHDで 公園で遊んでいる子どもたちをたまに撮ったり、幼稚園の行事を撮ったりする限りでは、コンニャク現象と呼ばれる歪みもほとんど感じられず良かったです。
スマートフォンで撮る動画とは、写りの良さが大きく違うなと感じられました。
電子手ブレ補正は、クロップされて範囲が狭くなるのがちょっと残念。
でも、電子手ぶれ補正はよく効いていて、自分の使い方なら慎重な歩き方をすればジンバルなしでも十分に手ブレの少ない動画を撮ることができました。
4Kはほとんど使ってきませんが、一度使ったら歪みがかなりあったので、ほとんど使っていません。
データも大きくなりますしね。
高性能なマイクが内蔵されていますが、特別良いとも悪いとも感じられませんでした。
これは自分が悪いんですが、大分県にあるハーモニーランドのイベントの様子を撮影した際、マイクの感度の設定が大きすぎて(イベントの音が予想以上に大きかった)音が割れてしまいました(+_+)
気になった点
機能の割にリーズナブルなところが良かったZV-E10でしたが、欠点が気になるように・・・。
結局、まるまる2年ほど使ったあとZ30に買い換えてしまいました。
ボタンの反応が遅い
一眼レフを使っている方はわかると思いますが、エントリー向けを含めてスイッチをオンにしてから写真を撮れる状態になるまで1秒もかかりません。
しかしこのカメラの起動時間は、公式の仕様によると1.6秒とのことです。電源を入れてから撮れる状態になるまで実際はもっと遅く感じました。
特に、キットレンズはレンズが自動で繰り出すまでの時間もあり、入り切りを連続で行うと撮影できるようになるまで2,3秒かかっているような印象でした。
また、動画撮影モードや写真撮影モードを切り替えるのにボタンを何回か押して切り替えるのですが、反応が遅く押してから1秒くらい待つことがよくありました。
写真の撮影モードも絞り優先やシャッタースピード優先、プログラムオートなどの切り替えもボタンを何度か押すことで切り替えなければならず、その反応も遅いので頻繁に切り替えるときに撮影チャンスを逃してしまうのはストレスになります(>_<)
カメラに詳しくない家族や友人に渡して、撮影してもらうこともあります。そんなときに撮影の設定をオートにサッと切り替えられないのときは困りました。
昔の一眼レフは大抵ダイヤルがいくつも付いていて、「こんなにボタンがいるかな?」と思っていました。
しかし自分でも気づかないうちに結構ダイヤルを使っていたようで、改めてダイヤルのありがたみを感じました(^_^;)
物撮りやゆっくり景色を撮影するような設定を頻繁に変えない使い方なら、問題ないかもしれません。
ISOオート低速限界設定がない
少し細かい話になりますが、わたしは絞り優先モードで撮ることが多く、レンズにもよりますが広角〜標準の焦点距離だと、シャッタースピードは30分の1くらいまで遅くなることもあります。
しかし子どもが遊んでいるところとかを撮ろうと思ったら、シャッター速度は常に125分の1かそれより早くしておかないとすぐにブレます。
エントリー向けの機種のKiss MでもISOオート低速限界設定はなかったので同じ状況でしたが、まだダイヤルでササッとシャッター優先に切り替えることができ、それで我慢していました。
しかし上記のとおりZV-E10はボタンの反応が遅く、モードを切り替えるのも時間がかかったのでかなりストレスを感じました。
どこのメーカーもエントリー機はISOオート低速限界設定がないことが多いですが、子どもを撮るときはかなり使いやすくなる機能なので、ぜひつけておいて欲しい機能です。
集合写真でポーズするだけでも、2,3才の子どもにとっては難しいようでよくぶれてしまいました・・・(>_<)
コンパクトな欲しいレンズが少ない
キヤノンにはKissMには22mmF2.0というコンパクトなレンズがありました。
小さなレンズにもかかわらず、暗いところでも撮れるし単焦点らしく収差も少なく写りが良かったです。
ニコンにはZ30はキットレンズの評判がよかったり、コンパクトな単焦点レンズもいくつかあります。
しかし、ZV-E10で使えるコンパクトなレンズは発売した時期が古く、評判の良さそうなものが少なかったです。
実際、キットレンズを使っていた時はスマホのカメラとそう写りが変わらない?と感じることもありました。
もちろん大きくて高価なレンズを買えば写りも良かったかもしれませんが、このカメラを買った理由は小さいカメラで子どもを気軽にバシバシ撮りたかったからです。
大きいレンズでカメラ全体が大きくなってしまうと、持ち運びが大変になってしまうのが難点。
個人的には、コンパクトな単焦点レンズが増えて欲しいなと思います。
まとめ
ZV-E10で主に子どもを撮っていた感想をご紹介しました。
今はZ30を使っていて写りには満足していますが、ZV-E10のコンパクトさやオートフォーカスはやっぱり良かったなぁと今でも思うことがあります。
お子さんをお持ちの方などのカメラ選びの参考になれば幸いです。
2024年7月に書いていますが、もうすぐZV-E10Ⅱが出るとの噂ですので、さらに機能が良くなっているといいですね(^_^)
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