子どもたちとアゲハチョウを卵から育てた

子育て、お出かけなど

お子さんから虫を飼いたいと言われたことはありませんか?

でも子どもはちゃんと面倒見てくれるかしら・・・なんて心配になりますよね。

うちの子どもは虫好きですが、特にアゲハチョウは色がキレイなせいか飛んでいるのを見ると「アゲハチョウだ!」と喜んで追いかけます。

図鑑を見るとアオスジアゲハとか、キアゲハとか、黒い羽にいろんな模様があって美しいですよね。

実家の畑にアゲハチョウの卵があり、虫かごを買って成虫になるまで育てましたので、子どもたちの様子を含めつつご紹介したいと思います。

幼虫のアップの写真も載せていますので、虫が苦手な方は気をつけて見てくださいね(^_^;)

アゲハチョウはどこにいるのか

アゲハチョウの幼虫は柑橘類の葉っぱを食べます。

実家の畑には、みかん、パール柑、スイートスプリング、きんかん、あまなつ、ネーブルの木がある(じいちゃん柑橘類植えすぎ)ので、6月に畑作業を手伝いに行ったついでに探しました。

幼虫を見つけるつもりだったのですが全く見つからず、「あまなつ」の木の葉に2mmくらいの玉だけが2つありました。

もしかしたらアゲハチョウの卵かもと思い、枝ごと少し切って虫かごに入れ持ち帰りました。

パートナーには、「蛾(ガ)の卵かもしれんよ」と言われちょっとムッとしつつも、虫かごの中でしばらく様子を見ることにしました(+_+)

子どもたちは虫の卵かどうかすらわからず、半信半疑のようであまりテンションは上がっていませんでした。

幼虫が生まれ虫かごから脱走

なんといつの間にか卵が2つともなくなり、黒いフンみたいなものがあったので、おそらく卵から出てきた「何か」だということはわかりました。(卵の殻は、幼虫が食べてしまうということを後で知りました)

本当に小さくて、写真もうまく撮れませんでした(+_+)

でも、小さすぎてアゲハチョウの幼虫なのかどうかわかりません。

しかも2日目には、虫かごの隙間から一匹が脱走していました。

葉っぱに水も何も与えてなかったので、枯れかかっておいしくなかったのでしょう(T_T)

反省して、枝の先に水が浸かるようにしました。

すると少しずつ葉っぱを食べ始めました。

なお、虫の図鑑などによると「最初は密閉した容器で育てる」と書いてありました。小さすぎて逃げるからということでしょうか(-_-;)

幼虫が葉っぱをむしゃむしゃ食べる様子を見て、長男は進んで葉っぱを取り替えてあげたり、フンの掃除をしてくれるようになりました。

順調に育つ幼虫

次第に大きくなり、図鑑の写真と同じ模様なのでナミアゲハの幼虫ということを確信しました。

食べる量も増え、かなり大きくなり脱走する心配もなくなりました。

フンも大きくなり、フンを自分で口でくわえて投げるという不思議な行動をしだしたので、子どもたちは大喜び(´・ω・`)

アゲハチョウの幼虫は脱皮を繰り返して、途中で黒から緑に変わります。

ある日の朝、朝ご飯を食べる前に黒かった幼虫が、朝ご飯を食べたあとに見るといつの間にか緑色にかわっていました。

それを見た子どもたちは「びっくりしたんこぶ」と言っていました。

しかも脱皮した皮を食べていたので、さらに驚きました。どうりで卵の殻とか脱皮した皮が残ってなかったわけだ・・・。

脱皮した皮を食べる幼虫

卵の殻や脱皮した皮を食べる虫は多いらしいです。

外敵から身を守るためでしょうか・・・勉強になります(^_^;)

いよいよサナギに

幼虫が緑色になってから食べるスピードが早くなり、実家からもらってきた柑橘の葉では足りなくなりなりました。

職場のパートさんにお願いし、柑橘の葉っぱをたくさんもらいました。葉っぱを虫かごに入れたところ、うれしかったのかめちゃくちゃ動き回っていました。

ところが、新しい葉っぱはほとんど食べずにサナギになる準備を始めてしまいました。

めちゃくちゃ動き回っていたのは、サナギになる場所を探していたらしいです。

葉っぱがうれしかったんじゃなかったんだね・・・(´・ω・`)

サナギの下を見ると大きめのフンらしきものが落ちていたので、「最後のフンやね」と話していたら「サナギになるときに脱皮したんだよ」と長男が教えてくれました。

長男も興味をもって色々と勉強しているようです。

2匹ともほぼ同じスピードで成長してきたアゲハの幼虫でしたが、サナギになったのもほぼ同じタイミング。

ただ1匹は枝、1匹は虫かごの天井でサナギになりました。

天井は羽化に失敗しやすいとのことでしたので、インターネットで調べた情報を参考にさせていただいて、サナギが安定したと思われる1週間後くらいに別の場所に移すつもりでした。

虫かごを掃除したときにパチリ。しっかり天井にひもがかかっていて落ちません

しかし、子どももパートナーも「自分でサナギになった場所なのに外すなんてこわい」「羽化に失敗したらどうするんだ」と猛反対されたので、そのまま羽化させることにしました(+_+)

孵化から10日後、羽化

9日目の夜、サナギの色が変化してきたので、そろそろ羽化するのか・・・!と思った次の日の早朝、ついに羽化が始まりました。

インターネット上に動画を上げている方がいらっしゃるので羽化の様子はなんとなくわかりますが、間近で本物のチョウチョの羽化の様子を見ると、生き物の神秘を感じることができ本当に感動しました。

天井でサナギになった幼虫も無事に羽化することができました。

卵から世話していたチョウチョだったこともあり、無事にチョウチョまで成長してもらえたのは感慨深いものがあります。

次男はキアゲハだ!と主張していましたが、背中に毛がほとんどないのでナミアゲハですね

アゲハはもともといた所にかえしました。

ちょうど子どもたちも夏休みに入ってすぐだったので運が良かったです。子どもたちのいい思い出になったと思います。

おわりに

最初は、長男は「学校に虫かごを持っていきたい」と言っていましたが、成長するにつれて「やっぱり落としたら大変だからやめとく」などと言うようになり、幼虫を大事にしている姿がわかりました。

フンや葉っぱの交換なども、しっかりしてくれてましたしね(^_^)

自然にいるチョウの幼虫には寄生虫がとりついていることが多いようなので、卵から育てることができたのも運が良かったです。

エサの確保が難しいこともありましたが、親子で勉強にもなる貴重な体験をさせてもらいました。

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